のぼり旗には後から防炎加工をすることもできる

防炎加工ののぼり旗を利用するには、あらかじめ防炎加工が施された生地を使用するのが最も簡単な方法です。しかし、まずはデザインを重視するなどしてのぼり旗を作成したところ、後から利用シーンに応じて防炎加工が必要とされることも少なくありません。

そんな時に有効なのが、防炎加工の種類のひとつである後防炎です。後防炎には様々な方法がありますが、ほう砂やほう酸を表面に貼付し、炎に触れるとガラス化して不燃性物質の断熱層ができて延焼を防いだり、特殊な薬剤が塗布された生地が燃焼した際に不燃性ガスが発生して燃焼を抑えるもの、熱を吸収する薬剤が反応して消化するなどがあります。

薬剤をスプレーする

これらは一般的なのぼり旗が一旦完成した後で防炎加工をしたい場合に、薬剤をスプレーするなどして行います。これまでなら一般的な方法で作成された後で防炎加工を求める場合は、生地の選定からやり直しをしなければならないケースがありましたが、後から加工する技術が導入されてからは設置場所や用途の変更があっても加工を施すことで対応するのが可能になりました。

これにより作り直しなどに必要なコストを抑えつつ、既に完成したものを有効活用できるのも嬉しいところです。

正式な認可を受けることも可能

火災などの事故が起こらないことがベストですが、万が一の事態に備えて防炎加工が施されたのぼり旗なら安心です。

普段は店名や商品名などを周囲の人々に知らせるために役立ち、火災が発生した際には燃え広がりを防ぐことができます。いずれのケースにおいてもそれらが機能すれば問題ありませんが、公益財団防炎協会から認可を受けることができればより安心です。

防炎生地

のぼり旗の後防炎をした場合でも、同協会に届け出をして基準をクリアすることができれば、認可されて防炎ラベルを発行してもらうことが可能です。後防炎したのぼり旗にもこの防炎ラベルを貼付することができ、使用する際に一定の信頼をおくことができます。

のぼり旗の後防炎は万が一の火災にならなければそのポテンシャルを実感することはできませんが、これまで数多くの実績を積み重ねてきた公益財団防炎協会のお墨付きをもらった製品ならば、高い信頼性があることを証明しており安心して利用できます。

それを実現しているのも、のぼり旗が持つ柔軟性で自由なデザインと加工が可能なことから、店舗をはじめとする商業施設などで利用する事例が増えています。